ネバーランドで生きる君たちへ

適当なことを適当に言ってます。

二次オタがまんまとSixTONESにハマった話

安っぽい言葉になるからあんまり表現したくはないけど、数年ぶりに新しい「沼」にハマった。これは沼だった。足が取られて動けなくなる。

 

SixTONE(ストーンズ) - JAPONICA STYLE [Official Music Video]

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この動画がすべての元凶である。詳しく説明すると10月下旬に突如都内に出現したSixTONESの巨大広告がツイッターランドに流れてきたことで興味を持ったのがきっかけとなり、周囲のジャニオタに勧められるわけでもなく自発的にMVを見てしまった。それがすべての始まりにして運の尽きだった。

 

SixTONESとは、ジャニーズJr.(以下ジュニア)内で結成されている23歳前後の男性6人で構成されたアイドルグループである。ジュニアなのでまだCDデビューはしていない。11月頭にタッキーがプロデュースしたMVが公開され、先述のように都内に巨大広告が設置されたりYouTube内でもCMが挟まれていたりしたので、もしかすればジャンル外の人でも名前はみたことがある、かもしれない。

 

ジュニアがMVを出すこと自体前代未聞だと思うし、そもそもジャニーズという事務所がつべにチャンネルを持っていたこと自体無知な私からすると目から鱗状態だったので、え、そんなことやってたの? というのが第一印象だった。家族がジャニオタなのでMV見たよ、かっこよかったねというと「去年の少年倶楽部(ジュニアが出演しているバラエティ番組のこと)で同じ曲やってたの見たじゃん」と言われ、ようやく彼らがその時の子たちであることを認識した。

その家族に勧められるまま次に見た動画がこちら。

 

SixTONES【ドッキリ!?】YouTubeキャンペーンに選ばれた説(オマケ映像つき)

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Yotubeアーティストプロモキャンペーンというもの自体初耳だったけど、どうやらつべを利用した世界中にアーティストをプロモーションするキャンペーン(そのまま)らしい。BTSも過去に選ばれたことがあるそう。日本国内では初の試みだったようだ。

そもそもジュニアは大々的にメディアでプッシュされることがないイメージがあって、結構アングラというか、活動が内輪向けな印象を持っていた。そんな彼らがつべチャンネルという国内外問わず発信できるコンテンツを獲得した結果、プロモキャンペーンに選ばれたわけだが、この動画はそれをドッキリ企画形式で知らされる、というものである。

MVではあんなにかっこよくキメていた彼らの素の状態が分かりやすかったのがこの動画だった。彼らの顔も、名前も年齢も知らないまま、選ばれたと知った時の彼らの反応をそのまま知ることができる。どういう子たちなのかまださっぱり分からないけど、喜び方が素直で可愛らしい男の子たちだなあ、と心を掴まれたのが第一のきっかけだ。あとたった10分程度の動画なのに仲の良さが伝わってくるのもいい。

 

次に見たのはJAPONICA STYLEのレコーディング風景の裏側を撮影した動画。

 

SixTONES【レコーディング】裏側編

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こちらも7分弱くらいしかない動画だが、グループの進行兼ツッコミ役である田中樹をメンバー全員でボケ倒していじる、という、関係性が明確に現れた動画だった。ボケとツッコミって加減が難しいというか、見ている側に若干の不快感を持つ可能性もある中で、彼らのボケ倒しはただただ純粋に仲が良いんだなこの子たち……としか思わせない爽快さと面白さが兼ね備えられていて、しかもそれが内輪向けだけになっていないというところがすごい。

 

アイドルに限らずファンありきの活動をしている人たちが素を見せるとき、どうしても内輪向けになりがちっていうのはオタクしてるとどうしても感じちゃう部分ではある。いわゆる「元ネタを知っているとめちゃくちゃ楽しいけどそれ以外の人がみるとなんかしらける」というトークが結構定番化して来る。これは舞台俳優や声優のオタクをしていた時期、メイキングやバクステ、それからカーテンコールやイベントなんかでずっと感じ続けていた部分だが、彼らにはそういう「ネタ分かんなきゃしらける」部分が少ない。初見でも楽しめるし、ファンならもっと楽しめる。そういうさじ加減が上手い。

それを一番感じたのが次の動画だ。

 

SixTONES【KYゲーム】空気が読めないのは誰だ!

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元ネタがあるのか彼らが考えたのか未だに私も分かってないけど、これはマジでめちゃくちゃ面白かった。腹抱えて笑った。まだ顔と名前が全員一致してない中で、顔のいい兄ちゃんたちが楽しそうにゲームやってる、しかもそのゲームが面白いっていうそれだけで笑える。しかもこういう企画は、テレビでやっても面白くない。つべっていう動画配信型だからこそできる最高にくだらなくて最高に面白い動画なんだと思う。

 

他にも寝起きドッキリ企画動画だったり、セブンイレブンの商品を利用したゲーム企画動画だったり、既存ファン向けの企画動画もしっかりあったり、何も考えずに楽しめる動画が一年間週一で投稿されているので数多く存在する。それも大体10分前後しかないから手軽に見やすい。

そして再び彼らのパフォーマンス動画に戻る。

 

SixTONES「Jungle」(「ジャニーズJr.祭り 2018」単独LIVE in 横浜アリーナ

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このギャップが純粋にすごいと思うし、面白いと感じる。そして死ぬほどクールでかっこいい。

 

私はあまりアイドルに詳しくないけど、今のアイドルって少し昔のアイドル像とちょっと変わってきてて「かっこいいと気さくさ」を兼ね備えている方がより魅力を感じると思っている。

例えば嵐さんは、パフォーマンスはすごくかっこいいのは勿論だけど、「顔がすごくいいけど、どこか近所にいそうな気取らなさすぎないアイドル」と思っている。これは私の母がずっと嵐のファンをしていて、傍目から見ている私個人の感想だ。

そういう手軽さ、手の届きやすさ、それでいて彼らは絶対的にアイドルであるという線引きの三つが、今のアイドルの魅力なのかもしれない。

SixTONESの六人も、パフォーマンスをしている間ははちゃめちゃにかっこいいアイドルだけど、動画を見ていると悪い意味ではなく「その辺にいそうな気のいいあんちゃんたち」というイメージを抱かせる。現実にあんな子たちいたら目ひん剥いちゃうけど。そういう気さくさ、フレンドリーさっていうものがとても大切で、彼らにはその強みがある。

中身は面白い兄ちゃんたちなのに、一度板の上に立つと驚くほどのパフォーマンス力で魅せてくる。それこそがSixTONESの最大の色なんだと思う。

 

彼らはよく自分たちのことをジャニーズらしくないという。確かに、王道アイドルとは真逆を地で行くような子たちなのでその表し方も間違いじゃないんだろう。でも私は彼らのことがどうしようもなくジャニーズだと思うし、どうしようもなくアイドルだと思えてしまう。

ガン攻め俺様路線を突き進んでいくようで、すごくお行儀が良い。そのお行儀の良さこそが彼らのアイドル像に繋がっているんだと思う。

「お前らは守るから、どこまでも付いてきな(Amazing!!!!!!より抜粋)」

なんていう歌詞を歌い上げる彼らはKYゲームや中華まんウルフで死ぬほど盛り上がれる彼らと同一人物なわけですよ。それってすごくない?

 

 

CDデビューにこだわらず、という文言をよく見かける。この事務所の伝統として、CDデビュー=メジャーデビューというものがあるので、それってどういう意味なんだろうとか色々邪推していくなかで、配信デビューしかり、色々な形のデビューがあるのだと発進してくれる彼らはまじで信じられるな……と思うし、全員芸歴が二桁に乗ろうとしている分、ファンのありがたさに対する感謝を素直に返してくれるので、古参ファンの方が羨ましいなあと思います。そしてこんなポッと出の、いつ消えるとも知れん新規ファンを暖かく迎えてくださる古参ファンの方たちには一生頭が上がらん永遠に新規です。

 

とりあえずCDでも配信でも形にはこだわらないから音源をください。周囲に布教できる形あるコンテンツが欲しいです! 金に糸目を付けぬオタクより。