ネバーランドで生きる君たちへ

適当なことを適当に言ってます。

祝杯をあげる

現時点での自分の心情は今のわたしにしか分かり得ないので、適切ではない表現を多々使用していることは承知しつつ、インターネットの海に放流させてください。デビュー、本当におめでとうございます。


デビューが発表された瞬間、目の前が真っ白になって、メンバーが中央に集まり円陣を組んでいく様子が、まるでスローモーションのように見えた。嘘みたいな比喩表現だが、わたしにとってはそれくらいの衝撃だったのだ。

約4年半前、Aぇ! groupという存在と出会ったころ、本当に本当に失礼なことを言うと、デビューはしないと思っていた。反面、デビューしてほしいなこの子たち、とも思っていた。この辺りの感情と思考は相反するものの共存し得る難しいところで、当時はスノストトラに加え、彗星の如く現れたなにわ、スノストトラに追随するHi美がいたし、同じバンドスタイルを持つ侍もいた。それこそ8.8やMステなどで如実に現れていた〝序列〟なるものを考えると、正直厳しい、と勝手に思っていた。
今振り返ると、なにわがデビューを勝ち取ったあたりから、なんだか流れが変わってきたのだと思う。
もちろんその〝流れが変わってきた〟と感じるにあたってさまざまな出来事が積み重なっているのだが、正直本当に、なにわのデビューが起点だったなと思う。全て今振り返る過去のエピソードであり、どうとでも言えると言われてしまえばそれまでの話だ。だけど今振り返ると、どうにもあそこが起点であるように思えてしまう。
トラビスのデビューを知ったぴあアリ二日目の早朝、絶対に次のデビューはAぇに勝ち取ってほしいと強く願った。あの時点でAぇ担がそう思うことはなんら不思議なことでもなかったのだろうけれど、少なくともわたしは、彼らに出会ったころを振り返れば、よもやそんな願いを強く抱くこと自体とてつもなく凄まじい意識の変化をいつしか遂げていたのだ。

そういうわけで、そのいつかの日を待ち侘びていて、信じてもいたくせに、言われた瞬間何も考えられないくらい頭が真っ白になったのである。

おめでたい。本当に嬉しい。彼らにとっての悲願であり、わたしの中でいつしか強い願望になっていた彼らの夢を掴む瞬間に立ち会えたのだ。これ以上のことはない。早くCDが買いたいし、FCにも入りたい。デビューコンだって行きたい。発表初日はそんな感情でいっぱいだった。今だって、その感情は継続している。

翌朝、さまざまなネットニュースが彼らのデビュー発表を報じる中で、ソロショットが貼られているポストがあった。最初に見たのは3枚。無意識に、もう一つのポストも3枚だと思ってしまっていた。開いた瞬間見えた2枚の写真に、彼らはもう5人になったのだと、わたしの中で初めて、現実的に直視することとなった。わたしは、そのポストを開くまで、3枚の次は3枚だと思い込んでいた。頭の中では、もう彼がいないことを理解していたはずなのに。

12月の話に戻る。あの日、いまだに忘れられない12月30日の午後8時過ぎ。解雇と脱退を知った瞬間の感情。怒りと憤りと深い悲しみ、苦しみと混乱。今もなお明かされない理由に悶々とする年末年始。
いちオタクには想像できないほどの葛藤があったに相違ない。それでも、葛藤を切り捨てざるを得ないこの強大なプロジェクトは、結果からすれば、当然頓挫させるわけにはいかない。彼ら以外の人たちの生活にも関わる、本当に大きなプロジェクトだから。
公演中に「やっと」言えたと聞いたとき、咄嗟に、ならば彼は知っていたのだろうかと思ったが、混乱のあまりそのときはすぐに消えていた。そして翌朝、指し示していた通り、約半年ほど前に彼らに伝えられていたらしいことを知る。そりゃあ、5人は前に進むしかないし、前を向くしかないし、後ろ髪を引かれたところでどうにもならないよなあって、どうしようもない気持ちになった。

ごめんね、やっぱり6人がよかったなって、思うよ、無責任なオタクだから。いつまで経っても明かされない、暴かれることもない真相に見切りをつけて、詮索しないと心に決めて、前を向いたフリをした。でも3枚の写真を見て、もう片方も3枚の写真が添付されているはずだと思い込んでしまうほどに、わたしは全く彼らが6人ではなくなっているという現実に向き合えていなかった。6人がよかったね。だけど、彼らが一番そう思っているのだろうなと思うと、あまり声高に言うことも憚られてしまう。
6人で、立ってる京セラドームも見たかったなあ。時間は戻らないから、5人が最高のものを届けてくれて、最高なプレゼントをしてくれて、当然、大切に大切に受け取っているつもり。だけどあともう少しだけ、思うことは許して欲しい。デビューが決まって嬉しい、頓挫しなくてよかった、だけど6人で迎えている姿もやっぱり見たかったね。今だけはそう思わせて欲しい。
ごめんね、物分かりの悪いオタクで。

 


大変余談だが、デビューの報を聞いて、降りようと思わなかった自分にも安堵した。わたしには満足癖があり、こうなって欲しいという到達点に達したり、こうあって欲しいもの願ったところに届いたりした瞬間、安心して、気持ちが離れてしまうところがあった。昔からそうだった。だけど、当然のようにわたしは彼らの今後に期待しているし、希望に満ちている。わたしは、わたしが思っているより彼らのことがよっぽど大好きらしい。わたしはわたしを全く信じていないので、本当に心の底から安堵した。心置きなく、彼らを好きだと言っても許されるかな。

1か月に際して

あれから1か月、あっという間だったような長かったような、自分でもこの感覚はよく分からない。気付けば1か月が近付いている、そんな塩梅。

 

意外にも私は前を向いている。それは私が良くも悪くも他担だからなのだろうと推察する。
前を向いている、と言っても、別に5人のAぇにワクワクしているだとか、彼のことを綺麗さっぱり忘れて振り切れたとか、そういうことではない。私は結成後からのオタクだが、それでも数年単位で彼らをみてきているので、やっぱり6人のAぇ! groupの記憶は大切なものだ。だけどいくら懇願したところで彼がそこに帰ってくることはないし、詳細は依然分からないままとはいえ、彼が何かしら良くないことをした事実は消えない。だから自然、5人の彼らに対して前を向くことしかできない、という方がおそらくは正しい。
怒りの持続は難しくて、私の場合は1週間ともたなかった。今はただ彼が今後も元気で生きてくれていればいいなと思っている。あと大変余計なお世話だが、今年の納税の心配は、勝手にしている(去年、それなりに稼いでいたと思うし……)。

 

私の考えを薄情だと感じる人もいると思う。私自身、私は存外薄情なんだなと悲しくなったし、結局は自担が良ければいい人間なんだと落ち込みもした。
私は、該当担が担当を奪われた事実を嘆くことも、悲しむことも絶対に否定したくないし、今もなお好きだと綴ることも、当たり前の感情だと思っている。他担が彼のいなくなったAぇ! groupという箱を惜しむ気持ちだって分かるし、私もやっぱり寂しい、悔しいという気持ちはある。何があってこうなったか分からない以上、感情のやり場さえない。でも、さすがに何の非もない状態で即解雇はないと冷静に考える自分もいて、安直に擁護はできないなと感じている。過去を惜しみ、引きずる気持ちと、今回の事案は別物で、分けて考えるべきだと私は思う。そして、少なくとも私が該当担でない以上、必要以上に彼を責めることも、擁護することもしないほうが、今後5人でのAぇ! groupを応援していきたいのであれば身のためな気もする。あくまで、今後の障壁にならないようにするというのが、応援し続けると決めたオタクが今現在できる最大限であると考えるからだ。

 

5人が(ないし6人が)それぞれ、6人という形にこだわっていた過去を私は否定したくない。本人たちだって不本意だと思う。好きで6を捨てたわけじゃないし。
5人が5人で進んでいくと決めたのは、オタクが知り得ない何かしらのプロジェクトが動いていた可能性もあるし、正直、年齢的なところもあるだろうなと勝手に思っている。これが本人の意思による脱退だったり、事務所都合の編成変更であれば、グループという箱を閉じる選択肢はなかったのかと責め立てる余地はあったかもしれないけど、そうでない、あくまで不測の事態である以上、5人も5人の人生を守らなくちゃいけない。上手くいえないけど、6にこだわりがあったわけじゃなかったんだ……という考えは早計に感じる。

だけどこういう考え方さえ、私が他担だから思うことなのかな、とやっぱり落ち込む。6人が好きだったし、今でも好きだけど、5人側に自担がいるから綺麗事が言えるんじゃないか。考えれば考えるほど分からない。分からないから、5人での未来の話を考えるしかない。

 

もはや以前通りを過ごすことでやり過ごして傷口に見て見ぬ振りをするのが私にとっては一番効果的かつダメージの少ない方法だった。だから私は、あくまで前を向いていると自分自身に暗示をかけている。

今でも好きの感情が消えない。ねえ、好きなんだよ。

いろんな界隈でオタクしてきていろんなやらかしを見てきたけれど理由が説明できないような辞めさせられ方って経験したことなかったな。書き方的にお相手方がいるようなことなのかな。きっとそうなのだろうね。だから余計にね、腹立たしいし、ムカつく。

オタクって自分勝手。でも逆に何の情報もないから思えるのかも。裏切られた感情、何してくれとんねんという怒り、絶望と悲しみ、めちゃくちゃでかいのにそれでも心配してる。今でも。昨日まで当たり前に続いていって許されると思ってた好きという感情を抱く行為の否定なんて簡単にできっこない。

ねえ、好きだよ。過去形になんてできない。応援してきた数年間、一瞬で全部なかったことになんかできないんだよ。ばーかばーか。何やってんの? 20代は精神的に未熟と言われがちで立派な大人といえない昨今だけど、それでもやっていいことと悪いことの区別くらいつくだろ。あなたの一挙手一投足が他の5人の人生に影響することが分からないほど阿呆だと思っていなかった。

自担が巻き込まれたという、怒り。もうデビューなんて手が届くわけないという悲しみ。いい歳してやっちゃいけないことの分別がつかなかったことへの呆れ。もし被害者があるようなことを起こしていての解雇だとしたらという恐怖。
一方で自暴自棄になって死んじゃわないかなと脳裏に過ぎる情や、変に吹っ切れて妙な暴露しないかなという怖さ。
すごくない? これ今私の中に全部あんの。自分勝手で笑える。なにこれ。本当なんなの?

ねえ、6人で大阪城ホール立ってないよ。デビューしてないよ。6人でドームツアーできるくらいでかいグループになりたいって言ってたよね。6人でして欲しかったこと、何でもあった。それを全部壊して、一緒に頑張ってきた人たちの人生狂わせて、いろんな人に迷惑かけること、想像もできなかったのかな。想像の余地が挟まらないくらい衝動的に何かしたの? あの書き方、詮索するなってことだろうから詮索はしないけど、何したのって考えることくらい許してよ。嫌いにならせてよ。恨ませてよ。無理だよ。

もう二度と手元にある円盤を再生することはできないかもしれない。YouTubeだってきっと観られない。6人で初めて出たラジオ、大好きで何度も聴き返してたけど、それすらもできなくなる。
6人を愛してた。だから巻き込まれただけの5人を観てもきっとしばらくあなたへの恨み節は消えない。だけど好きだという感情も失われない。思い出が色褪せていかない。真実を語られない以上辛さを抱えて観るしかない。

所詮オタクってこういうとき無力でしかなくて、ということを事務所のオタクしてて今年は何度となく痛感させられてきたというのに最後の最後でこれですよ。はは。笑うしかねえ。泣きすぎて頭も痛いね。なんだよこれ。
社会的規範を逸脱して、手にしたものを全てぶち壊して、他人の人生巻き込んで周りに迷惑をかけて、そうして自分がどうなるか、考えたこともなかったのかな。もうあなた顔さすでしょ。名前だって少なからず知られているね。なんで一歩先を考えられなかったのか、この先の人生のことひとつも考えられなかったのか、それほど衝動的な何かだったのか、あるいは悪いことだと自覚せずしていたのか、真実がどうであれ事実は覆らないし、私の感情の整理はつかない。

ばーかばーか。何やってんだよ。絶対死ぬなよ。償わなければならない何かをしたのなら逃げずに償って。そうじゃない違反行為なら一生その行動を悔いて欲しいけど絶対死ぬなよ。絶対、絶対死なないで。

だらだら書き連ねてきたけれど、ただただ悲しい。無念でしかない。自担に、5人にあんな顔をさせたあなたを許すことなんてできない。だけどこの数年の気持ちを簡単に覆せるほど浅いエゴでもなかった。何か報道が出たら気持ちも変わるのかな。前なんて向けるわけないよね。私の気持ちは宙に浮いて、嫌いになる決定打を与えられず、ばーかばーかと幼稚に罵ることしかできない。

ここで降りられたらいいのに、私は自担が好きで、グループという箱を今でも愛している。きっと降りられない。あなたのことを恨んで、大嫌いだと言える日は来るのかな。

Aぇ! groupブログ更新日

Aぇ!!!!!!が更新された日をまとめました。 今後も随時更新していく予定です。

正門良規 更新回数:115回(2024/1/12現在)

■2019年 更新回数:13回

8月:8、14、21、24
9月:2、21
10月:7、25
11月:7、22、28
12月:15、29

 

■2020年 更新回数:24回

1月:3
2月:10、18(2/18は全員更新)
3月:3、16
4月:13、29
5月:6、24
6月:5、17
7月:3、15、24、28
8月:27
9月:4、22
10月:5、19
11月:15、28
12月:15、27

 

■2021年 更新回数:26回

1月:6、19
2月:5、26
3月:14、28
4月:14、26
5月:7、19
6月:1、22
7月:12、30
8月:8、18 、28
9月:9、27
10月:9、21
11月:6、18、28
12月:10、30

 

■2022年 更新回数:22回

1月:20
2月:6、25
3月:12、30
4月:7、15
5月:1、27
6月:10、23
7月:3
8月:2、22、29
9月:16
10月:4、26
11月:13、28
12月:12、28

 

■2023年 更新回数:29回

1月:6、18
2月:1、19
3月:7、21
4月:1、9、17、28
5月: 6、13、20、27
6月: 8、17、30
7月: 16、29
8月: 12、26
9月: 8、18
10月: 11、17
11月: 7、28
12月:7、20
■2024年 更新回数:2回
1月:2、13(1/2は全員更新)

末澤誠也 更新回数:115回(2024/1/12現在)

■2019年 更新回数:12回

8月:8、9、17、24
9月:14
10月:20
11月:4、13、21、27
12月:7、22

 

■2020年 更新回数:24回

1月:25
2月:9、17、18(2/18は全員更新)
3月:10、22
4月:8、24
5月:2、23
6月:11、27
7月:13、29
8月:15、24
9月:1、16
10月:2、21
11月:7、17
12月:1、16

 

■2021年 更新回数:25回

1月:2、7、21
2月:2、18(2/18は全員からのコメントあり)
3月:10、 18
4月:10、20
5月:4、21
6月:11、23
7月:5、21
8月:2、24
9月:5、16
10月:4、20
11月:1、21
12月:3、20

 

■2022年 更新回数:24回

1月:4、28
2月:9、18
3月:1、21
4月:8、21
5月:13、25
6月:6、18
7月:4、16
8月:14、24
9月:1、22
10月:11、22
11月:4、19
12月:3、24

 

■2023年 更新回数:29回

1月:1、20
2月:4、16、28
3月:12、25
4月:2、8、18、27
5月: 8、19、24
6月: 5、18
7月: 6、17
8月: 4、17、24
9月: 5、20
10月: 12、27
11月: 14、26
12月:6、25
■2024年 更新回数:2回
1月:2、10(1/2は全員更新)

草間リチャード敬太 更新回数:114回(2024/1/12現在)

■2019年 更新回数:12回 

8月:8、11、21、29
9月:8、27
10月:12、24
11月:5、23
12月:3、16

 

■2020年 更新回数:25回

1月:11、22
2月:16、18(2/18は全員更新)
3月:7、19
4月:6、27
5月:13、25
6月:8、20
7月:1、17
8月:8、20、25
9月:9、21
10月:9、30
11月:14、27
12月:11、23

 

■2021年 更新回数:24回

1月:11、28
2月:10、27
3月:7、26
4月:13、22
5月:8、20
6月:15、27
7月:9、24
8月:5、20
9月:1、21
10月:13、27
11月:12、22
12月:4、18

 

■2022年 更新回数:24回

1月:11、26
2月:10、22
3月:9、26
4月:5、27
5月:14、26
6月:9、21
7月:7、19
8月:10、23
9月:3、23
10月:5、23
11月:7、17
12月:13、25

 

■2023年 更新回数:27回

1月:11、30
2月:5、24
3月:16、28
4月:4、12、19
5月: 9、16、21
6月: 3、28
7月: 11、26
8月: 10、22
9月: 13、30
10月: 9、18、30
11月: 11、24
12月:5、19
■2024年 更新回数:1回
1月:2、11(1/2は全員更新)

島健 更新回数:116回(2024/1/6現在)

■2019年 更新回数:12回 

8月:8、9、17、26
9月:15
10月:2、19、27
11月:10、20
12月:9、19

 

■2020年 更新回数:25回

1月:10、18
2月:5、18、29(2/18は全員更新)
3月:15、31
4月:7、18
5月:18
6月:7、25
7月:2、14
8月:6、23、30
9月:10、23
10月:8、29
11月:2、16
12月:10、25

 

■2021年 更新回数:26回

1月:8、30
2月:16、28
3月:12、19、31
4月:15、25
5月:2、18
6月:2、25
7月:15、29
8月:13、21、30
9月:10、30
10月:14、26
11月:10、26
12月:16、29

 

■2022年 更新回数:23回

1月:13、25
2月:17
3月:2、14
4月:3、20
5月:15、30
6月:11、25
7月:15、28
8月:17、27
9月:5、17
10月:7、28
11月:16、30
12月:9、27

 

■2023年 更新回数:28回

1月:3、15
2月:2、18
3月:1、19、31
4月:6、13、22、29
5月: 10、14、22
6月: 4、14、25
7月: 14、23
8月: 7、20
9月: 1、23
10月: 6、19
11月: 10、23
12月:8
■2024年 更新回数:2回
1月:2、5(1/2は全員更新)

佐野晶哉 更新回数:113回(2024/1/12現在)

■2019年 更新回数:12回 

8月:8、14、23、29
9月:2、27
10月:8、13
11月:1、16
12月:2、21(12/2は佐野くんのページに5人からのメッセージ掲載)

 

■2020年 更新回数:25回

1月:12、29
2月:8、18、21(2/18は全員更新)
3月:13
4月:1、20
5月:11、30
6月:16、28
7月:10、22
8月:7、18、29
9月:8、20
10月:14、26
11月:6、19
12月:4、22

 

■2021年 更新回数:26回

1月:3、16、31
2月:23
3月:13、22
4月:3、27
5月:13、30
6月:6、16、28
7月:17
8月:1、15、27
9月:15、28
10月:8、25
11月:2、14、30
12月:11、22

 

■2022年 更新回数:24回

1月:8、23
2月:11、23
3月:13、24
4月:19、29
5月:8、20
6月:17、30
7月:12
8月:5、20、30
9月:10、28
10月:10、19
11月:1、24
12月:6、18

 

■2023年 更新回数:25回

1月:8、26
2月:7、25
3月:13、26
4月:3、14、24
5月: 7、18、23
6月: 1、24
7月: 7、19
8月: 3、19
9月: 7、29
10月: 14、23
11月: 4、19
12月:2、13
■2024年 更新回数:2回
1月:2、6(1/2は全員更新)

 

 

福本大晴 更新回数:109回

■2019年 更新回数:12回 

8月:8、11、23、26
9月:8、20
10月:16、29
11月:9、25
12月:10、28

 

■2020年 更新回数:25回

1月:6、15
2月:3、18、22(2/18は全員更新)
3月:26
4月:5、15、30
5月:14
6月:4、21
7月:9、19、25
8月:13
9月:2、11
10月:3、18、31
11月:12、22
12月:13、28

 

■2021年 更新回数:23回

1月:9、24
2月:15
3月:6
4月:9、24
5月:9、25
6月:10、26
7月:4、27
8月:12、25
9月:6、22
10月:3、16、28
11月:9、24
12月:17、28

 

■2022年 更新回数:22回

1月:14
2月:5、21
3月:5、18
4月:2、9
5月:2、16
6月:5、22
7月:10
8月:8、26
9月:11、25
10月:16、31
11月:9、29
12月:15、30

 

■2023年 更新回数:27回

1月:9、21
2月:13、23
3月:15、24
4月:5、15、26
5月: 4、12
6月: 2、13、29
7月: 12、25
8月: 15、29
9月: 17、24
10月: 5、16、29
11月: 12、20
12月:1

Aぇ! groupに出会えてよかったなという話

1年半前、急転直下恋に落ちた。


別にガチ恋というわけでもない。俗にいう沼落ちである。今思えば布石はあった。突如トレンド入りを果たしたことで気になって覗いてみたAぇweekの佐野晶哉編。普段テレビなんて自主的に見ないのになんとなく気になってリアタイした有吉反省会。メンバー全員の顔と名前すらあまり一致していなかったのに、私は満を辞して正門良規に邂逅した。


私が正門くんを認識したのは19年4月号のMyojo、つまりJr.大賞の結果掲載号である。リア恋枠でゆうぴに勝った子がいる! へ〜〜というのがファーストコンタクトだ。それから約半年後の6月に再会しているので、彼の印象はいよいよまさしくリア恋だった。というか、どの記事どの発言見てもキャラブレしないのすごい……アイドル像が確立されてる……というのが正しい第一印象かもしれない。


調べれば調べるほど、正門くんは愛の重さが非現実的だった。例えるなら少女漫画ヒーロー的、あるいは二次元的で、彼の誠実で真面目そうな人柄により、それが現実感を帯びる。私は正門良規というアイドルのガワに惚れ込み、恋に落ちた。


正門くんの一貫性しかないリア恋観は凄まじい。しかも割と本音っぽいのがたまにチラつくのが怖い。最近だと「誕生日プレゼントって選んでるときはその人のことしか考えてないから、それが発生してないことが寂しい(意訳)」みたいなことをサラッとラジオでメンバー相手に言えるところとかが最たる例だと思う。絶妙にリアルで作っている感じがなさそうなところが、「何か刺さる」ところがある一因なのだろうな、と日々感じている。


1好きになると100好きなところが見つかる。顔はドタイプだし、声のトーンが好きだし、艶と深みのある歌声が好きで、歌がうまいところが好きで、ギターを弾く姿はかっこいい。鋼すぎる屈強メンタルと自己肯定力の高さは尊敬しかないし、あと少しだけ、自分を愛してあげるのが上手じゃなさそうなところも愛おしい。メンバーに甘え始めてきたところや、とどまるところを知らない天然ぷりも可愛い。

たちまち正門くんに足首を掴まれ(もしくは勝手に掴まれた気になって)、私は凱旋に赴き、紆余曲折ありつつも関西ツアーに参戦して、京セラに入った。そして気がつけば、正門良規というアイドルを越えて、Aぇ担になっていた。


元々Jr.担とはいえ、別畑でのオタク歴が長すぎる私が正門くんやAぇを認識した要因を省みると、やはりメディアは固い。

ファーストコンタクトはMyojo(雑誌)、次がIsland TV(動画)で、それを見るきっかけはTwitterのトレンド入り(SNS)、そして有吉反省会への出演情報をTLで何気なく見かけて視聴(SNSとテレビ)。最早Twitterを使っているのはオタクだけとか、テレビの時代は終わったとかとやかく言われるが、やっぱりテレビもTwitterも影響力は大きい。これから参戦するYouTubeは更にでかい。


私は正門くんにズブズブになり、Aぇを知ってAぇのオタクになったわけだが、単推しから箱で好きになるきっかけとしてIsland TVとラジオと地上波冠が本当に大きかった。刺さる・刺さらないは感性の違いがあるので別問題としても、そこに行き着くまでの間口が多いに越したことはない。

Aぇweekでなんとなくグループの雰囲気を掴み、関バリで本人たちの関係性を垣間見て、凱旋でグループの方向性を知り、男塾でキャラクターを覚えた、みたいなところが、私にはある。いくら彼らが多彩で多才でも、間口がなければ意味がない。


凱旋公演でAぇを初めて見た時、顔と名前はわかっててもどんな子かは詳しく知らないまま行って、最初から最後までずっと楽しくて笑い転げてた。どんなことが得意で、どんなことが好きで、どんな子なのかがすぐに分かったし、あの公演に入ってなかったらきっと私は今Aぇ担じゃない。

ちなみに京都公演の初日行けなくなったのが悔しくて勢いで泉佐野入ってもう一回どうしても「神様のバカヤロー」を聴きたくて淡路旅行の帰り道そのまま箱根に高跳びして公演入ったの、今までのオタク人生で一番行動力発揮した事案です。責任とって神様のバカヤロー早くメディアに残して………。


2年前、Aぇの結成が発表されたとき、なんて略すん? とツイートしたグループにここまでハマることになるとは本当に予想していなかった。あの日の私へ 略称はまんま「Aぇ」だよ。


いつでもまっすぐで真面目でかっこよくて、ユーモアとセンスにあふれるAぇ! groupが大好き。好きになってからずっと幸せをくれてありがとう。3年目はどんな景色を見せてくれるんだろう、と思うのはすごく変な言葉かもしれないけど、Aぇが連れて行ってくれる世界を心の底から楽しみにしています。3年目はAぇ! group単独城ホ!

グレショー第一回公演「マダムの休日」の主観でしかない感想文

THE GREATEST SHOW-NENことグレショーの初回公演「マダムの休日」の放送が終了したよ~~一か月と少しがあっという間でした。やっぱり通しで観たいなと思ったし、ローカルだけに留めておくにはもったいない番組だなと常々感じていたので、どうにかして配信してくれんかな……要望頑張ります。

 

さて、ここからは元舞台俳優オタクのしがない感想文です。感想のすべての末尾には「※個人の見解です」という注釈が入りますのであしからず。

 

昨今の舞台界隈かじった人ならわかると思うんですけどバクステっていいですよね……(元ジャンルは特典のバクステ円盤が25時間越えだった)

初回放送は全編まるまるバクステのようなものだったのでずっとテンション爆上げだったし終わった瞬間元ジャンルの友人にLINEして観て!!!って宣伝したもん。オタク、バクステ映像、好き!

 

とまどいのお芝居のターンがめちゃくちゃ好きで、佐野くんが即座に応用効かせてくるところに地力と経験と才幹が遺憾なく発揮されてて大興奮でした。

「いい机ですねえ(椅子に座りながら)」「美味しいコーヒーですねえ(水を飲みながら)」「この店何だったんですかねえ」

って真顔で切り返してくのが本当にすごくて……その後劇団の方に「はみ出したことしないように」って言われて照れたように笑ってるのみてこの子の切り替え力すごいな! と思ったし、この子は舞台が一番輝くんだろうな〜〜と改めて認識しました。

あと、その前の告白エチュードで佐野くんだけがみんなと違う角度からエチュードに乱入(参加)してきてたんですが、佐野くんの規格外の面白さってこういう他にはない視点からきてるんだろうな……

 

全体通して思ったことは、末澤さん芝居上手ぇ……でした。とにかくお芝居が上手い。映像と舞台のお芝居って結構違いますが、一番の違いは“いかに雰囲気で客に状況を感じさせるか”ではないかなあと素人ながら昔から思っています。末澤さんはそれが随一に上手すぎる。その場にないものがあるように見えるし、しかもそれが全然不自然じゃない。「状況を的確に伝える役目」として末澤がツッコミ(回し)に選ばれるのも道理だなとすごく感じました。あの中では一番場数踏んでるのもあるとは思いますが、本当に相当勉強してきたんだろうなあ。

最初のとまどいの芝居で「いや、椅子ですよ」ってツッコむとき、「いやっ」の前に“思わず漏れてしまった苦笑”を挟んできてるのみてあの一瞬で末澤さんの演技力すごいな、と思いましたね。あとやっぱり最後の目がすごくよかったなあ。目付き、表情だけで怒りと屈辱の雰囲気を醸し出してる感じが最高でした。末澤さんってプライドが高そうに見えるというか、実際プライドは高いんだとは思うんですけど(ここでいうプライドはこだわりが強いとかそっちの意味合い)、見かけよりもめちゃくちゃ高いわけでもなし、柔軟性にも富んでいるので、何者にも染まれる力がある役者なんだろうと勝手に思ってます。勝手にね。1月からのドラマが楽しみです。

 

今回正門くんは期せずして自分の殻を破るのがテーマになったんだと思うんですが、めちゃくちゃ破れてましたよね~、破れたどころか吹っ切れすぎててオリ劇ではある種の感動すら覚えました(※マモリとか身体検査とか)。

「強烈な個性がない」ことが正門くんの永年の悩みであり課題で、コンプレックスだったのかもしれないなあとぼんやり思いながら見ていました。私は担当にゲロ甘オタクなので、正門くんは全然個性がない人じゃないし、むしろちょっと風変わりなところさえある子だと思っていますが、ジャニーズの中でも強烈な個性と異彩を放っている関西ジュニアという括りの中では、確かに埋もれてしまうかもしれない才能ではあるかもなあと感じています。

常に冷静でいること、一定であり続けること、ずっと変わらないことは周囲に大きな安心感を抱かせますし、正門くんがその場にいるか、いないかで場の安定感が変わるのは間違いない、けど、その姿は彼に着目するか、本当に彼の傍にいる人じゃないと分からない。

正門くんの悩みや焦燥の本質なんかは一オタクでは分かりませんが(友達ですら難しいんだから当たりまえ)、少なくとも“目に見えて”“強烈な個性”がない自分がいざ自己アピールを求められたとき、どうしていいかとっさに行動できないというのは、結構致命的ですよね。その姿勢やそれに対する葛藤、そして打破していく姿を赤裸々にカメラの前で表して届けてくれたの、これぞバクステの醍醐味~!!!となりました。ありがとうABCテレビ

舞台終盤でぶっ壊れる正門くんはさすがに吹っ切れすぎててド深夜にテレビの前で腹抱えて笑いましたが(笑)彼本人が一番楽しんでぶっ壊れてそうだったのが印象的というか、非常によかったなと思いました。とはいえ、実は正門くんて普通にしてるだけで結構面白いので、自ら壊れられるように(?)なった彼はわりかし無敵かもしれません(自担の贔屓目)。

進行役に回ることも多いですが、お芝居では場を引っ掻き回すような役も見てみたいものです。

 

個人的に意外な一面が見えたのはリチャくん。私の中の勝手なイメージは何でも小手先器用に、場にそぐう無難な返しができるひと、だったので、案外尻込みすることもあるんだ、と思って意外性を感じたというか。正門くんが天然で面白い返しをする子だとすれば、リチャくんは対極の瞬時に計算して面白い返しを生み出すタイプ。Aぇは年下組三人が飛び道具のような即興ボケを繰り出す奇才揃いなので、エチュードがもとになってくる今回の演目だとリチャくんはこうなるんや!? っていう発見? がありました。

(余談ですが、もともと売ってるキャラとは裏腹に結構ドライで物事を俯瞰して見る冷静タイプだと感じてはいましたが長年真剣なファンではなかったのであんまり彼の本質的なところは知らない人間でした。し、今も知ってるとはいえないです。ただ、少し前に母がDASH島でのリチャくん見て「慎太郎とリチャのキャラ逆やと思ってたわ」といわれたのがなんとなく自分の中で残ってて、ある意味見る人によって見える姿が全然違う人なんだなあと最近思っています。)

いつも周りを一歩引いて見ている冷静なリチャくんが、計算外のことを突然ぶっこまれると存外テンパるのが面白くて、バクステの醍醐味(二回目)となりましたね。

年下彼氏の芝居見てからリチャくんのお芝居もっとみたいなあとずっと思っているので、エチュードでもなく当て書きでもない用意された役を演じている姿が見られたらいいな。地力があって計算が得意なリチャくんの計算されたお芝居を感じたいよ~~

 

そしてやっぱり佐野くんに戻ってきちゃうんですけど、(笑)佐野くんの台詞の説得力、分かりみしかない……佐野くんのすごいところは真剣にボケられるところなんだよなあ〜〜〜。迫真の演技が心底似合うというか、悲痛とか切実とか儚さとかそういう情に訴えかける形のお芝居がめちゃくちゃ似合う、のに、それと同じテンションでボケるから……本当にすごい……(この手法はコントのそれなのでは……?)あと純粋にあの長台詞噛まずにあの切実さを持って言えるのすごい。長台詞芝居大好きマンすぎるのであれだけで惚れてしまう〜……

 

5週目のバクステでマネさんから「できないよ。イメージがつかないよ」って言われて食い気味に「だから今から話すんでちょっとだけ時間ください」って話を遮る正門くん多分n万回ツイートされてると思うけど本当! そういうところが! 好きだよ!!!

話が戻りますが正門くん、「いざ自己アピールを求められたとき、どうしていいかとっさに行動できな」かったけど、ずっと「ギターが得意で」っていうことだけはアピールし続けてるんですよね。多分、過去今までもギターだけには随一の自負と拘りとプライドがあって、穏和で浮き沈みのない正門くんの中にある頑固さの芯の部分というか、アイドル正門良規の中にある唯一譲れないものの一つがきっとそれなんだと思ってて。その拘りが如実に現れてる場面だなあとめちゃくちゃ興奮しました。バクステ言うても番組なので、あのシーンも多少なりとも演出はされてたと思うんですけど、それでも「無理」って否定されたことに対して食ってかかる正門くんは貴重ですよ。それに対して柔らかく助け舟を出す末澤さん〜〜 Wセンタ〜〜〜最年長〜〜〜!!!! すえぴのお兄ちゃん的立ち位置の言動大好き……Aぇのバンド時の役割が見えた貴重な一瞬ですよね……

 

今回はエチュード中心の当て書きでしたが、今後どういう方向性の舞台を展開していくのか楽しみで仕方ないです。なによりバクステ前提っていうのが最高だよな〜、、、だからこそ、主軸になる演目はノーカットで演目として観たいし、ファン以外の演劇ファン層にも気軽に観られるような番組になってほしいなと思うし、ローカルの壁を悔しいと思ってしまう。もはやバクステ込みで円盤として売ってくれんか?

いつかこの番組が元になってリアルに10日くらい上演してほしい!!!めっちゃ通う久々にマチソワ通し観劇とかしたいし……ストレートの芝居が観たい……この番組を経てどんどんパワーアップしていくAぇをこれから見ていけるんだなと思うと楽しみです。第二回公演はどういう作品なのかな〜。ちらっと見えた予告だけでも楽しそうだったので来週が待ち遠しいですね!

松村北斗の「みはり」

※以下、現在行われているSixTONES単独コンサート「CHANGE THE ERA -201ix-」内のネタバレ含む考察と妄想です。



 あの日観たのは確かに一つの芸術であり、完成された作品だった。演出、ダンス、歌声のすべてが計算され尽くした芸術。終わりを約束された始まり。


 文学や芸術が好き、というのは知っていたけれど、スクリーンに映る文字の洪水は彼の貪欲な探究心を表しているようだった。言葉の渦の中で自己を表現する松村北斗は、自分すべてを利用して歌詞の意味や楽曲の世界観を映し出している。

 そもそも、世界観を作るというのは存外に難しい。演劇でも、文学でも美術でも、引き込まれる芸術作品は一目見た瞬間にその世界に飲まれる。あの時、松村北斗は一瞬にして会場を飲み込んだ。自分の世界に引き入れてしまった。私は思わず、ペンライトの存在を忘れ固唾を飲んで彼の表現する世界を見守っていた。否、彼を追わずにはいられない感覚に陥った。


『楽園は崩れ落ちた』という歌詞がある。歌詞を調べたところ、このワンフレーズは二度歌われるのだが、わたしは曲の終わるその時までついぞそのフレーズが耳から離れずに、彼が壇上から消えるその時まで一種のテーマとしてそれを捉えていた。

 パラダイスロスト。よく聞くフレーズだが、なんとなく、根底にそのイメージがあるように感じられてならない。絶望の淵に立たされた人間が、その苦悩や嘆きに身を割かれ、最後に世界は崩落を迎える。絶望に追いやられるまでの「彼」が果たして楽園にいられたかどうかは定かではないが、物語の冒頭時点でそれまで「彼」がいた世界はすでに崩壊しているのだ。


 さて、凝縮された時間の中で悲嘆と苦境の感情を表現した彼は、壇上から姿を消して物語に終止符を打つ。自らが数瞬のうちに作り上げた世界観を、物の見事にぶち壊して終わるのだ。

 物語の中では往々にして、死を美しいものとして扱うきらいがある。わたしはその傾向を好む人間で、物語の後味は綺麗でなければないほど美しいと感じる。だからこそ、徐々に音が消えていく中で歌い続ける「彼」が、苦悩から解放されるために身を投げた最期を、果たして美しいと思わずにはいられない。

 わたしが観た「みはり」は初日の昼、つまりまだ誰もセットリストや演出を知らないまっさらな状態であり、彼の演出の最期を見届けた会場の一部からは短い悲鳴が上がった。わたしも思わず嘆息した。なんて綺麗な最期を見せてくれたのかと。たった数分という短い時間の中で、まんまと彼の作り出した世界に引きずり込まれ、息を吐く間も無くその世界の中で殺されたのだ。


 もしも彼に、彼のためだけの曲が与えられたら、一体どんな世界を作り上げるのだろう。陰鬱とした世界の中で一筋の光を探すのかもしれないし、あるいは真逆の、何の憂いもない明るい未来をうたうのかもしれない。その日が訪れるのが楽しみでならない。松村北斗という人が作る世界を見てみたい。


 今はただ、もう一度だけでいいから、彼の「みはり」が観たかった。